連句 < 遊戯三味 >



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[35] ネット文韻「青梅や」の巻

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 7日(水)10時53分21秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用   編集済

  渡部葉月捌      :2009/5/20(水) 20:30

青梅や抜け道多き寺の町 渡部葉月
 鐘の音涼し夕の透塀  おおた 六魚
銅板の細かき挿絵楽しみて  葉月
 父は眼鏡のフレームを変へ 六魚

月落ちて湖の底まで皓々と  六魚
 風に揺らぎて溝萩の影   葉月
饗膳に新酒を注げば香りたち 六魚
 乗せられ上手いつかうつとり 葉月
肌なじむ母子のやうな年の差も 葉月
 住めばみやことなりて忙しき 六魚
奥飛騨の仕掛け屋台に花吹雪 葉月
 遠くに聞こゆ蛙合戦    六魚
ナオ
CO 2減らす工夫の弥生尽    葉月
 水の地球は宇宙経巡り   六魚
作曲家和音組み入れコンサート六魚
 玩具の夢を語る幼児    葉月
いつの間に振り袖長く美しく 六魚
 雪女とは誰も気付かず   葉月
冴え冴えと襖に浮かぶ閨の月 六魚
 記憶のひとつしかと解かれる葉月
ナウ
継続は力なりとは昔から   六魚
 三千安打なりしイチロー  葉月
花の下ファン集ひ来るサイン会六魚
 猫の仔育つ生家遥けし   執筆

首 平成二十年七月五日  尾 平成二十年八月五日
第十七回岐阜県文芸祭募吟 




[34] 「メフィスト哄笑ふ」の巻'02.12.26~~'03.1.13

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 7日(水)10時49分55秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

<酒・恋 歌仙>

発句 酔眼のメフィスト哄笑ふもがり笛    カンナ 三冬 場
脇   姫の春着に媚薬一滴        葉月  新年 自他
第三 お向かいの女の集いささも出て    祐   雑  他
四   ひとには秘めて品定めする     け   雑  自
五  カクテルに月の雫を絞りつつ     純子  三秋 自
六   逢へばたちまち燃ゆる爪紅     岬   初秋 自他

七  やや寒に錬金術師ふふむ酒      葉月  晩秋 他
八   小舟の腰を包む鉄帯        カンナ    他
九  青髭のニューハーフママ留守のバー   け      場
十   銀杏返しの裸婦をモデルに     祐      自他
十一 閨に踏む塗りも貴き盃と櫛      岬      自
十二  恋の始めは猫のいたづら      純子     場
十三 帰り来しふるさとの酒祭の夜     カンナ  三夏 他
十四  月のサルサに狂う灼け肌      葉月  晩夏 他
十五 グラス手に遊覧の船カリブ海     雷鳥     場
十六  返事の便箋真っ白のまま      け     自他
十七 花いつか華になれよと般若湯     岬   晩春 自他
十八  耳にかかりし佐保姫の息      純子  三春 場
ナオ
十九 マティーニの唇謎めきし春日傘    カンナ 三春 他
二〇  裏窓覗くオペラグラスで      葉月     自
二一 男性は奈良漬に酔うわが家系     祐   雑  他
二二  地雷を避けて逢瀬束の間      雷鳥     他
二三 喉仏上下し牡蠣とブランデー     け  三冬  他
二四  狂い咲きするこの身厭わし     純子 初冬  自
二五 風吹けば醒めて哀しい返り道     岬      自
二六  これで明日から長い草鞋よ      カンナ    他
二七  大吟醸山田錦の磨かれて       葉月     場
二八  アバンチュウルを愉しむ旅に    祐      自
二九  原生林猿酒を酌む十三夜       鳥  晩秋  自
三〇  蟷螂のごと貪れる刻       け  三秋 自他
ナウ
三一 呑ん兵衛の亭主の寝顔捨て団扇    純  三秋 他
三二   惚れた腫れたも忘れ銀婚      岬    自他
三三 セ・ラ・ヴィとバーの止まり木撫でており カンナ 自
三四  口にとろけてリキュールボンボン  葉月    自
三五 太閤の醍醐の花見瓢酒        祐     場
挙句  偕老同穴麗らかな午後       雷鳥 晩春 自他



[33] 二句表 「約束もなし」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 5日(月)15時33分43秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

 今何の約束もなし橡咲いて       玉木  祐
  せせらぎ聞きつ夏きざす朝      梅田  實

 赴任地のメールの写真笑顔にて     古賀 直子
  落鮎の簗準備万端          藤尾  薫
 曾我兄弟菊人形にみえを切り      おおた六魚
  月の奏でる鎮魂の歌         坂本 統一
 ゆり椅子でこっくりこっくり船漕いで  杉浦 和子
  ゴルフコンペで優勝の夢       峯田 政志

 ホテルにて見染めたあの娘グラビアに      祐
  御高祖頭巾を照らす繊月           實
 熱燗の盃にくっきり紅のあと         直子
  政治談議に時を忘れて            薫
 いつの間か格差社会のフリーター       六魚
  セントヘレナの高き潮騒          統一

 花流れ花びら流れ多摩の川          和子
  春告鳥に暫しうっとり           政志


    二○○六年 五月二一日 関戸公民館学習室



[32] 二句表 「利休鼠」 

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 5日(月)15時30分46秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

 蛸壺や利休鼠の雨に濡れ        坂本 統一
  粽かじりつ浜を行く海士       峯田 政志

 音羽屋の僧俊寛は評判に        古賀 直子
  新京極に鳴ける邯鄲         おおた六魚
 鬼だけがまだ待っている望の月     梅田  實
  身に入む今宵帰り急ぎて       玉木  祐
 寅さんの映画マドンナ誰かしら        實
  宿題もせず遊びほうける       藤尾 薫

 足首の細きにみとれすってんてん       直子
  熱燗をほす妖艶な女            薫
 冬月にセレブの姉妹毛皮着て         祐
  盲導犬の眼やさしく         杉浦 和子
 アユタヤの町の遺跡に石の声         統一
  誰も知らない落とし穴あり         政志

 花の山桜の奥になお桜            和子
  カイヤグラからオーケストラを       六魚


  二○○六年 五月二一日  関戸公民館第三学習室



[31] 二句表 「らっきょう」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 5日(月)15時28分43秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

 らっきょうの粒一粒の厨ごと       杉浦 和子
  胸いっぱいに梅雨空の朝        坂本 統一

 アルプスの光る山容拝みいて       藤尾  薫
  秋思の宵に鏡ながめる         おおた六魚
 魚の影月耿耿と湖渡り          梅田  實
  古酒も新酒も飲みつくしたよ      古賀 直子
 紫の鉢巻がゆく花川戸          星  明子
  テンペラ絵画並ぶアトリエ       峯田 政志

 もと名士詐欺師となりし彼ささえ        統一
  冬の三日月三角の恋             和子
 混みあえる羽子板市の夜は更けて        六魚
  占いに凝り筮竹を買う            薫
 懸賞で当てたギターに弦がない         直子
  Q10を飲み精を養い             實

 花を背に楽土をめざし亀は行く         政志
  子の手離れてあがる風船           明子


   二〇〇六年六月三日 於関戸ワークショップ室



[30] 二句表 「小鬼」 

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 5日(月)15時25分59秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

散歩道小鬼の潜む木下闇        藤尾  薫
 夏至の地球のとどまれる音      おおた六魚

良寛の書を写さんと墨磨りて      梅田  實
 子らを集めてひょんの実を吹く    古賀 直子
山あいの棚田に光る千の月       星  明子
 残り惜しげに渡る雁         峯田 政志
集い来て歌仙になりし世捨人      杉浦 和子
 しこたま買い込むカップラーメン   坂本 統一

窓開かぬ列車で酒の替りなし         六魚
 団欒の家覗く寒月             薫
凍滝も融ける抱擁くり返し          直子
 別れかねてる三度めの恋          實
宰相選裏のかけひき蠢きて          政志
 党同伐異神もお手上げ           明子

夢に来て花の吉野の花句会          統一
 何やら悲し春の山彦            和子


   二〇〇六年六月三日  関戸ワークショップ室



[29] 二句表 「雨やまず」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 5日(月)15時24分20秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

河骨の黄も好し雨は降り止まず      星  明子
 でんでん虫の語るなにがし       おおた六魚

合唱の指揮者の身振り大げさに      古賀 直子
 忘れ団扇を高原ホール         玉木  祐
月今宵だんご数々積み上げて       古谷 禎子
 宅急便は浅間のぶどう         杉浦 和子
恒心も恒産なくて風まかせ           明子
 プレート沈む海の沈黙            六魚

名画座の暗がりで手を握り合い         直子
 口づけ長く月冴ゆる浜            祐
海鼠酢のポンと乗せます小テーブル       禎子
 国際会議に国産ワイン            和子
八咫烏かつぎ出されて日の目見る        明子
 とくほんぺたり貼って爪切る         六魚

先生の叙勲を祝う花の宴            直子
 送りおくられ遅日飛び発つ          祐


  二〇〇六年六月十八日 於永山公民館



[28] 二句表 「西域の色」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 5日(月)15時22分5秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

西域の色に石榴は咲きにけり      杉浦 和子
 まなざし向けて翔ぶ夏燕       古谷 禎子

あのころはアニメ作家にあこがれて   玉木 祐
 運動会で踊るぽんぽこ        古賀 直子
ひそやかに身ぶり手ぶりの閨の月    おおた六魚
 新酒に添えてつのる思いを      星  明子
昭和遠く恋文横町消えしとか         和子
 親にもらった株が上昇           禎子

眠剤をひと粒ふやす友の愚痴          祐
 あれは狐火月の山道            直子
白菜の未だ新しき漬け具合          六魚
 俺入りたい女子大学へ           明子
にっこりと天気予報のおねえさん       和子
 スタイリストのセンス抜群         禎子

貫之の泡沫の町花吹雪            祐
路面電車のくぐる初虹            直子


  二〇〇六年六月十八日 於永山公民館



[27] 本宝塚「さくらんぼ」の巻

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 4日(日)10時03分18秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

                   棚町 未悠 捌
星 割り切れる数に拘りさくらんぼ           古賀 直子
   ソーダ水から透ける星空             菅原 紀彦
  紙切りの幾何学模様あざやかに           渡部 葉月
   欧米人は東洋が好き               中林 あや
  飛行場ハグのふりして盗む唇            山口 美恵
   はらりと落す錦枕絵                 直
  蓑虫が風に吹かれて軒の下             棚町 未悠

月  五右衛門風呂に溶ける満月              恵
  どぶろくを呷る右手の刺青は              彦
   半年ぶりの肌の滑らか              おおた六魚
  週刊誌ありさうもない嘘をまぜ             や
   懺悔をしても改めはせず               恵
  籠りたるオーディオルーム夜想曲             葉
   鶴ゆっくりと羽を広げて               魚

雪 雪女またダイエットしたらしい             や
   王溺愛の四人目の妻                 仝
  留守電に入りきらない恨み言              彦
   かすかに響くモスキート音              悠
  サングラスこの世の夢はきりもなし           魚
宙  蛍宙まで行きたいといふ               恵
  背見せて貝殻骨の阿修羅像               葉
花  なぜか音痴のDNAなり                直
  今日もまた葡萄酒買ひにレオナルド           恵
カミングアウト新年会で               葉
  売れているカラー印刷懸想文              魚
   君も仔猫も引き受ける僕               や
  花見舟流れ流れて隅田川                悠
   フーセンガムを吹けば麗らか             彦

   平成二十一年六月十五日首尾  多摩永山「れすと」



[26] 翁 脇起こし

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 4日(日)09時51分9秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用   編集済

草の葉を落つるより飛ぶ蛍哉     翁
 岩のあはひに清水湧く音      おおた六魚
解析の例題ひとつ板書して      渡部葉月
 まんまる眼鏡ちよつと不似合    古賀直子
有明がネオンの街にかかる頃     菅原紀彦
 大好物のゴーヤチャンプル     棚町未悠
ウラ
身に入みる老酒一杯温めず        六魚
 ほんにあいつは嘘がうまいよ      葉月
Uターン待ち伏せをして搦め捕り      直子
 ウェブサイトでばらす顛末       紀彦
またしても首相交替突然に        未悠
 源平盛衰物語好き           六魚
四天王邪鬼踏みつける寒の月       葉月
 知らぬ存ぜぬ冬眠のふり        直子
宝くじ当てて会社を辞めたとか      紀彦
 調布をめぐるゲゲゲの女房       未悠
はろばろとよせ来る濤よ花吹雪      六魚
 レコード盤に仔猫とび乗る       葉月

 2010年7月19日  多摩市永山公民館    



[25] 二十韻 つぶやきの

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 3日(土)16時50分18秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用   編集済

天空につぶやきのあり冬木立     六魚
 水輪引きゆく番い白鳥       直子
もう駄目と言いつつ通うふるさとに  祐
 名物まんじゅう土産に持たす    明子

お月見のしきたりだけは姑がして   禎子
 君住む街に赤とんぼ群れ      薫
酔うほどにメール恋しいぬくめ酒   直子
 書棚の奥に隠すあぶな画      六魚
秘書運ぶどこから来たか紙袋     明子
 災害用の佐久間ドロップ      祐
ナオ
空蝉の地震の後の十五年       薫
 夏月照らす土をならして      禎子
修行僧自給自足をモットーに     直子
 肌の匂える禁断の夢        六魚
囲われた振り袖若衆めろめろに    祐
 木遣り音頭の声の透れる      明子
ナウ
海を埋め川をうがちて江戸幕府    禎子                     影絵遊びに揺れる春灯        薫
花の窓SL好きが集いいて      直子
 中洲界隈博多どんたく       禎子

 2010年1月17日 関戸公民館



[24] 歳旦吟詠/辰=2000(平成12)年

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 3日(土)16時42分36秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

         東 明雅
神苑に龍蹄集ふ淑気かな
 梅の匂ひをおこす初東風
新しき時代に一歩踏みこみて

         桃径庵和子
竜宮の鯛もひらめも御慶かな
 幼なが先に屠蘇の盃
ミレニアム花で繋ぐを願ひゐて

         橘 文子
二千年三辰揃ひ御慶かな
 五大陸より初Eメール
掌に小さきすみれ匂はせて

         松本 碧
年の朝蒼龍池にうかぶ雲
 春の小袖のあゆむ橋殿
誰が吹くフルートの音のやさしげに

        五味蓉子
初明り臥龍起き立つ年ならむ
 恵方道なり著き帚目
ツーリングさくら前線追ひゆきて

         今宮水壷
だんまりの芸もありけり初鴉
 宝船より無電トンツー
のどらかに手酌の酔の回りきて

         佛渕健悟
車座に歌もめぐるや初明り
 海老を飾りのわたつみの風
千年の花を求める旅をして

         椿 紀子
畢りには華のあるべし初茜 



[23] 2014午歳旦三つ物

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 3日(土)16時37分25秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

        中林 あや
  初度忘れ脳の出物を探しをり
   ノンアルコールと誉める屠蘇散
  花篝眠らぬ街を彩りて

          浅賀 丁那
  あらたまの春静かなる湖の面
   初東雲の風の淑らか
  駒ヶ根は降る花しきり父母に

          橘 文子
  移り来し街に迎ふる明の春
   初日おろがむ東の窓
  花大樹転変の世を見つならむ

          倉本 路子
  静かなる平和の国の初あかり
   手作りおせち古里の味
  花は舞ふ牧場の駒のいななきに

        山口 美恵
  初夢やいずこともなくさまよひて
   春駒まかせうつらうつらと
  花散ればひたすら平和祈るらん

          鈴木美奈子
  新しき年湛へつつすみだ川
   屠蘇にほろ酔ひ夢は優駿
  春の宵 La vie en rose 聞こゆらん

          棚町 未悠
  タンホイザー聞きて年明く山の小屋
   祝ふ雑煮はあご出しに鰤
  被災地に人は帰れず花満ちて

          高橋豊美
  年は人にとらせていつも若夷  桃青
   めでた尽くしの春駒の舞   豊美
  遥かなる山艶めきて笑ふらん  々

          登坂かりん
  追羽子の羽子載せてをり冠り松
   犬棒がるた端折る振袖
  早春賦足踏みオルガンに耳向けて

          坂本 統一
  防人と伴に祈らん初春や 昭和偃武の蔵な破れそ

          高橋 泣魚
  折り紙の馬の眺める冬木立



[22] 二句表 「さあ夏だ」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 2日(金)08時52分31秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

さあ夏だここを先途と蝉時雨     杉浦和子
松林裏臨海学校           藤尾 薫

カレー鍋インド仕込みが自慢にて   古賀直子
隠し味には猿の腰掛け        坂本統一
寝ながらのお伽話に月が出て     玉木 祐
頭揃えて曼珠沙華咲く          和子
優勝旗かかげて行進球児達        薫
トランペットで吹くラブソング      直子

フィアンセは眉秀でたる元騎兵      統一
繊月を背に雪だるま立つ         祐
初釜はおゝぶりの菓子はんなりと     和子
黒羽二重の京舞きりり          薫
縄のれん掛けて止まり木磨き上げ     祐
翼よあれが巴里の街の灯         統一

花吹雪洋の東西平和がいいね       直子
朝のジョギング囀りの中         和子

  二〇〇六年八月五日 於関戸公民館第二学習室



[21] 二句表「七十の恋」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 2日(金)08時49分33秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

七十の恋など語り西瓜食ぶ        古賀直子
  共に黙して仰ぐ夕焼         坂本統一

有元の「空のカーテン」表紙にて     玉木 祐
  心静かに硯を洗ふ          杉浦和子
竹林の葉影に見たる望の月        藤尾 薫
  今年の酒の出来は上々          直子
絹豆腐肴に振った花鰹            統一
  紅裏ちらりのぞかせた孫         祐

あの人をふと思い出す切り通し        和子
  凍れる月に別れを泣いた         薫
クリスマスツリー点灯六本木         直子
  街角に弾く老音楽師           統一
影を踏み目深に帽子かぶり来る         祐
  トレンチコートはクリーニング中     薫

御佛は甘茶に濡れて花御堂          和子
  遅日の町を急ぎ港へ           祐

二〇〇六年八月五日  於関戸公民館第二学習室



[20] 表合せ八句「那由多の刻」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 2日(金)08時41分53秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用   編集済

君まさぬ那由多の刻の暑さかな     峯田政志
はらはらと散る紫式部         玉木 祐
自家煎のコーヒーの香にくつろぎて   坂本統一
しめじの味噌漬け夫のみやげ      藤尾 薫
逃れ来て国の境で眺む月        梅田 實
遠くに走る赤軍戦車          古谷禎子
いつもより帯ゆったりと花衣      杉浦和子
はぐれ蝶々とまる肩先         執筆

  七月十六日 於 関戸ワークショップルーム



[19] 二句表「風神雷神」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 2日(金)08時39分46秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

駆け抜けし風神雷神坂の町       杉浦和子
高くからげる甚平の裾         梅田 實

母からのにぎり鋏の錆びついて     玉木 祐
菊膾の香ふわり漂ふ          峯田政志
縁先の月見飾に笑ふ月         坂本統一
赤い羽根付け友の来たりて       古谷禎子
誕生日コース料理に舌鼓        藤尾 薫
おけさ節しか歌えない祖父         和子

別宅を人力車にて訪ね行き         實
くちづけのぞく月と雪つり         祐
茶柱を喜んでおり漱石忌          政志
熱田津の浜よさこい踊り          統一
従軍の歌詠み人の臈たけて         禎子
賑はいて居り松園展は           和子

村里は水車ゆっくり花の雨         薫
老酒含みて惜しむ春宵           實

 二〇〇六年七月十六日首尾 於 関戸ワークショップルーム



[18] 二句表「夏薊」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 2日(金)08時37分9秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

我武者羅に走り続けて夏薊       玉木  祐
静けさのなか薄羽蜉蝣         峯田 政志

交響曲五番運命たけなわに       坂本 統一
啄木鳥眺むバードウオッチ       古谷 禎子
団子もり里芋盛りて月を待つ      藤尾  薫
無人の駅は初紅葉して         杉浦 和子
ハイカーは路傍の石に腰おろし     梅田  實
栃木に生まれ蔵の町ゆく          祐

別嬪に頂戴したる和三盆          政志
名残の朝の月と雪像            統一
冬港ゆっくりと出る連絡線         禎子
条例行使物資とだえる           薫
古書店のにおい懐かし漫画売る       和子
のらくろの真似うまい弟          祐

練兵場嘶き高し花万朶           實
グローバル化の進む麗らか         政志

  二〇〇六年七月十六日 於関戸ワークショップ室



[17] 二句表「歩こじゃないか」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 2日(金)08時34分46秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

颯爽と歩こじゃないか新樹光       杉浦和子
雲の切れ間に啼く時鳥          坂本統一

路線バスひとりも乗らず発車して     おおた六魚
紅葉の山をめぐりゆく旅         藤尾 薫
ひょうたんを振れば七味の出る月夜    古賀直子
啜る新蕎麦鼻を押さえて         梅田 實
ジャンケンで負けて下校の子の遊び    玉木 祐
広き縁側うたた寝の猫          峯田政志

あの人の地下足袋姿頼もしく         和子
鮟鱇鍋をつっつく二人            統一
月昇る銀杏落ち葉をすぎる風         六魚
芝居の余韻雑踏にあり            薫
乗っとりのホテルの株でヒルズ族       直子
三億籤に列を作りて             實

泡沫の花の宴を数寄屋橋           祐
ちょっと舌だす大き蛤            政志

二〇〇六年五月二一日 於 関戸第三学習室



[16] 二句表  「揚げ稲穂」

投稿者: 六魚 投稿日:2016年 9月 2日(金)08時31分16秒 FL1-122-135-96-146.tky.mesh.ad.jp  通報   返信・引用

おのこ三人女六人揚げ稲穂    杉浦和子
秋の別れの水際の席       古賀直子
ウラ
ヨーデルを歌えば月の上りきて  峯田政志
杉の木立の梢眺める       古谷禎子
苔むした馬頭観音頭かけ     梅田 實
温突炊いて軽くいっぱい     星 明子
息白し北朝鮮の核実験      玉木 祐
いじめて威張るガキ大将は    藤尾 薫
ナオ
公園にドンジョヴァンニも現れて 坂本統一
くぐり戸少し開けてあるのよ     和子
行水の君の眩しい月明かり      直子
祭太鼓の響き勇壮          政志
垂直に聳えるような石の階      禎子
操作慎重ハングラの翼        實
ナウ
おままごといつも仲良し花拾う    明子
合格通知くる春日和         祐

  奥多摩河鹿園に於て
  二〇〇六年一〇月一六日 首尾


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